2005年02月19日

right & light

●どちらかというとよりな考え方をワタシは持っている。最初に断っておく。

●この記事は萬華鏡blogさんの記事とニュース23(TBS)をもとに書いています。

●ベルリン国際映画祭において、「太陽」という作品が公開された。ロシアのソクーロフ監督のこの作品は、歴史学者でもある彼が撮った三部作の三作目である。前作の題材は、ヒトラー、レーニン。そして、今回のモチーフは昭和天皇(とマッカーサー元帥)である。昭和天皇はイッセー尾形、香淳皇后は桃井かおり。

●「太陽」は、終戦直後の日本を舞台に昭和天皇の内面に焦点を合わせた劇であるという。これまでの映画では、ここまで昭和天皇を掘り下げた作品は無かったのではないだろうか。「東京裁判」では、昭和天皇は脇役に過ぎなかった。昭和を知る我々にとっては、昭和天皇の心の中を描くといことはある意味タブーであったのかもしれない。昭和天皇が崩御されて十数年、ロシアの監督により初めてスクリーンに昭和天皇は写される。ソクーロフはこれまで権力者を題材としてきた。今回の「昭和天皇」という題材は権力者でありながら、人格者でもあったと彼は語る。察するにマッカーサーの日記が下地にあるのではないだろうか。例の「会見」も映画で描かれるという。現代史において重要な役割を果たした「昭和天皇」は、いまここから歴史上の人物になりつつある。

●昭和天皇は生まれながらの「神聖で侵すべからず」な存在であった。大正年間より、摂政として父帝に代わり国権を統帥する。2・26事件では近衛兵を自ら動かそうともした。WWUにおいては、ヒトラー、ムッソリーニと「悪の枢軸」を形成する。昭和20年8月15日「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び・・・」。戦後の人間宣言。東京裁判による免責。ヒューマニストへの転換。

●ワタシが幼い頃、TVで目にした昭和天皇は「優しそうなおじいちゃん」であった。ワタシは、ばあちゃん子であったため、「天皇陛下」という呼称を当然にうけとめられる。幼い頃は、ばあちゃんと一緒に寝ていた。寝室には明治・大正・昭和の三帝の御影が飾ってある。小学校に入り、日本の歴史を習う。なぜ、先生たちは天皇陛下の「昔の時代」を悪し様に言うのだろう?今生きていて、TVにもよく出てくる人なのに・・・。戦争が悪いのは分かるけど・・・。

●そんな昭和天皇もようやく歴史上の人物になり始めた。昭和天皇については、賛成意見・反対意見が多くあるのは当然のことである。しかし、政治イデオロギーを別にしても、かのお方ほど波乱万丈な生涯を送った人はあまりいない。「天子・現人神」として生を受け、「人間・生物学者、そして日本国のシンボル」として亡くなった、Mr.ヒロヒト。かのお方こそが歴史的にも本質的にも「最後の皇帝」であり、これからも人々の関心の的になりうるべき存在であると、ワタシは確信する。

●な〜んて、いろいろ論説を垂れたけれども、「太陽」がおもしろそうだなっと期待している、それだけなのだ。ようやく昭和天皇に迫る作品が出たな、と。日本国内での上映予定は未定とのことであるが、何らかのカタチで我々の目に触れることにはなるだろう。「ラストエンペラー」を観るような感じでいこう。歴史上の人物を描いた歴史映画。好き嫌いは、分かれるだろうよ、そりゃ。うーむ、いつかは昭和天皇の一生を描く巨大作品を見てみたい。大河ドラマとかでもやってほしい。予告で「次回、宮中某重大事件!」とか、「次回、降雪の2月26日!」とか、「次回、ラジオマイクに挑むミカド!」とか。

軽い感じで観にいこうぜぃ。映画なんだから。


posted by ゲルト at 01:37| Comment(2) | TrackBack(1) | 思ふこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました!
日本で公開されるといいですね♪
Posted by ery at 2005年02月19日 17:02
コメントありがとうございます。
「太陽」日本で公開しても、福井じゃ観られないでしょうね・・・。
東京に出たときに観にいきます!
Posted by ゲルト at 2005年02月19日 20:34
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ソクーロフが描く昭和天皇 「太陽」が観たい。
Excerpt: * ベルリン国際映画祭、イッセー尾形主演作が上映現在開催中の第55回ベルリン国際映画祭で17日、アレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」が、コンペティション部門の出品作として上映され、昭和天皇役のイッ..
Weblog: 萬華鏡blog
Tracked: 2005-02-19 17:00
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